●古紙業界が発信し新規用途開発の道を拓く…
株式会社ジャパンクリエイティブルの
ご紹介
株式会社ジャパンクリエイティブルは96年3月、全国製紙原料商工組合連合会(全原連)に加盟する121社の有志の出資により設立された、古紙の新規用途技術および関連設備・商品の販売を目的とした会社です。古紙をこれまで以上に広い用途に使っていただくために、古紙を利用した商品を各種開発しています。 古紙の利用促進・拡大には製紙原料以外にも用途を開発し商業ベースに乗せていくことが必要だと示唆されています。この趣旨に沿って、私たち古紙業者の側から主体的に新規用途開発を主業務とする企業として、株式会社ジャパンクリエイティブルは設立されました。 1.家畜用敷料 牛・豚・鶏などを肥育する際は、糞尿の吸収や家畜の保温を目的に敷料を使います。従来は藁やオガクズが使われてきましたが、稲作の機械化や林業の衰退などから近年は不足しています。 古紙を破砕し解繊したものは水分吸収や保温性に優れた敷料となります。作業性や衛生面でも優れており、使用後には発酵し良好な堆肥となり、田畑へ還元できるといった特徴を持っています。 |
牛舎に使用
2.廃棄物最終処分場覆土代替工法 最終処分場(ゴミ・消却灰などの埋立地)では、当日捨てたゴミの上に土を被せゴミや粉塵の飛散防止、悪臭防止、鳥害や害虫発生の防止をはかっていますが、これはせっかく確保した処分場を土で埋める事になり、実行しているところはあまりありません。 古紙を使った覆土代替工法は、土と同じ効果を得られ、しかもこの層は土と違って後からゴミを乗せれば自然に分解されて厚さは0になります。 この工法は確保した処分場を容積分すべてを使え、近隣との調和もとれ悪影響を及ぼさない優れたもので、その結果処分場の延命にも寄与します。 |
これ以外に当社は、以下のような用途・技術の研究開発を進めています。 1.古紙を使用した下水処理用の脱水助剤・産業廃水の廃水処理助剤 下水処理におけるスラッジ脱水助剤として古紙ファイバーを活用しようとするものです。 すでに小規模下水処理場向けの親水性ファイバーを開発し、実用性確認試験を実施しました。汚水貯留槽へのファイバー直接添加法は確立され、無添加との比較では3〜7%脱水性が向上しました。大都市の下水処理場での使用が計画されているほか、全国8都市で導入が検討されています。 2.家畜糞尿・動植物性残さの発酵用水分調節材 3.河川、湖、港湾工事の際発生する浚渫底泥の団粒化助剤 4.農業用古紙ファイバーマルチ材 従来のビニールマルチに代わるものとして、可能性が期待されています。環境負荷が少ないほか、コスト的にもビニールの場合の後処理費用や手間賃などを総合すれば、結局は安価で済みます。昨今社会的に関心の高まっている有機農法を採用する農家での普及が見込まれます。 5.機能性舗装用アスファルト改質用古紙ファイバー 道路用アスファルトに古紙を原料とするファイバーを混入するものです。透水性、吸音性、耐久性に優れ、試験道路施工8万回走行試験でも、従来道路の約3倍の耐久性が確認されました。 6.古紙立体モールド(PS発泡体代替) 乾式モールドは、発泡スチロールの代替として製品輸送の際に梱包材として活躍します。 当社は、研究開発とユーザー開拓を進めつつ、全国的な展開を目指し着実に成果を積み重ねていきたいと考えています。 |
創立 平成8年3月28日 資本金 1億6,300万円 住所 東日本本社 東京都文京区小石川3-39-6三弘紙業(株)内 電話03−3816−5885 西日本本社 岡山県岡山市青江1146-8明和製紙原料(株)内 電話086−225−5510 役員 ○代表取締役社長 上田 雄健 ○代表取締役副社長 小六 信和 株主構成 全国製紙原料商工組合連合会加盟の製紙原料直納間屋121社